教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

国語の勉強会

たかです

f:id:miyutakaX:20181106004843j:plain

今日は、国語の勉強会がありました。

テーマは「大学入学新テスト」です。

これまでのセンター試験とどう変わるのか?

そして、その対策はどのように行えばいいのか?

について、高校部の国語担当の方がプレゼンをしてくれるというので

聞きに行ってきました。

さまざまな部署からさまざまな立場の人が集まって話を聞きました。

実際に試行テストで行われた問題を参照しながら、従来のセンター試験との違いについて説明を受け、試行テストの結果や今後に向けての課題を教えていただきました。

 

感想は「早く生まれといてよかった~」と「高校の先生大変!><」でした。

新テストの要求はひとことで言うと「マルチタスク」です。

・テキストと資料を組み合わせて思考せよ

・種本と派生作品を読み比べて対比せよ

・交渉ごとの論点を整理して、相手から指摘される反論を予想せよ

われわれ指導者側は、これらの要求に応えるための訓練に必要なツールをどう用意すればいいのでしょうか?

教科書は最低限のツールですから、入試の改変に伴って教科書も改変されるでしょうけれど、教科書の役目は現行と同じで、ある到達点に対して模範的な解法を示し、申し訳程度の例題を載せるので精一杯。実戦的な訓練は、段階を踏んだレベルごとに、ある程度の数の問題を準備しておかなくてはなりません。塾に期待されるのはその準備の質と量であり、それを使いこなす指導力です。

 

そのためには、テーマに沿った「串刺し読書」とでもいうべきスキルが指導者に要求されます。大学の卒論のときにやった「アレ」です。自分の研究テーマに関連する書籍をとりあえず「読み漁る」。

 

新入試の国語はとにかく「対比」です。1つのテーマに対して切り口の異なる文章が用意されていて、その考え方の共通点や相違点を問われる。小説にしても従来の「登場人物の心情」とか「行動の理由」などを記述するのではなく種本と派生作品の世界観の違いとか、古文や漢文の解釈の違いとかを問われる。

 

労力がかかって面倒くさいし、その質も問われる。ですが、そうであるからこそ、そこに商機が生まれる。新テストに合わせて高校生になってからあわてるのでなく、小、中学生から準備できることもあるはず。

 

大事なのは単発の勉強会で終わらせないことです。一人一人が持てる力を持ち寄って、いいものを作り上げる。まさに「下町ロケット」の精神ですね(笑

 

 

 

言葉と音 ~ケイオウビジュツダイガク~

たかです

f:id:miyutakaX:20181101235916g:plain

小さな子どもは、言葉をまず耳から覚えるといいます。

小学生もまたしかりです。

で、ときどき、思いもよらない「思い込みワード」が発覚することがあります。

 

先日の、たか担当の小6クラスでのできごと。

学校の成績の話をしていると、ある人気者の男子が

生徒「センセー、小学校の時、苦手な科目あったん?」

たか「もちろん、あったよ。図工。成績はずっと『がんばろう』だったなぁ(遠い目)」

生徒(イタズラっぽい顔をして)「じゃあ、センセ、ケイオウビジュツダイガクやったんやろ?(笑」

クラス全員、一瞬の間をおいて、大爆笑!

その男の子は「慶応」を音で覚えたために「美術を学ぶ大学」だと思い込んでいたようです。小さいころってこういうこと、よくありますよね?(笑

①短刀直輸入

たかの「思い込みワード」です。小学生のころ、輸入先の相手国はどこなんだろう?とずっと思っていましたが、恥ずかしくて人には聞けませんでした。中学生になった頃に正しい言葉を知って、ひとりでウケてました(笑

②ふいんき

これは、今の小学生の約半数は間違って「思い込んで」います。漢字に直すと小学校で習わない「雰」が含まれていることも原因の1つではないかと思います。たかのクラスでは授業の雑談でこの話を小学生に必ずします。すると「へぇ~、そうなんだ」という声が必ず上がります。

③やむおえない

これは、みゆもよく間違えて使っています。

まぁ、音がそう聞こえるから仕方ないのかな、とも思いますが・・・

④的を得る

これも、誤用が多い言葉の一つですね。

的をはずして、持って帰ってはいけません(笑

 

⑤「You can get up late.」&「You can get a plate.」

試しにWindowsの音声エンジンのAnnaに音読させてみて下さい。(コントロールパネルの音声認識の中の「音声合成」に文章を入力すると発音してくれます)

全く同じ発音に聞こえます(笑

ちなみに英語には、NewzealndのAUCKLAND(オークランドと発音)とCanadaのOAKLAND(オウクランドと発音)を聞き間違えて、ひどい目にあう旅行客の笑い話というのがあります。

 

「え~?そうだったのか!」っていう言語体験は一生忘れませんよね!

 

 

 

深刻な人手不足

たかです

f:id:miyutakaX:20181030005820j:plain

猫の手も借りたい、ほど忙しい状況が続いています。

週6出勤で日曜は14時間勤務><

同じ校舎の責任者は週6勤務で日曜日に模試や保護者会等のイベントがあれば

週7勤務(つまり休みなしです><)

これが、単なる「休んでないアピール」ではなく、スタッフ全員が似たような状況になっているところが深刻です。カツカツの人数で運営しているため、故障者が出ると誰かが補充に回る。その結果、休日出勤が常態化する。そして負担がかかった別の誰かが故障する。という悪循環です。

休みなしの長時間勤務も身体にこたえるのですが、出勤時間の差もわれわれの年代にはこたえます。平日は昼出勤なのでのんびり9時ごろ起床して、午前中はのんびりごろごろしていることが多いです。しかし日曜日はイベントDAYなので、8時出勤とかになります。

そうなると、生活のリズムが狂います。どうしても普段は21:30まで授業があるため、家に帰るのは23時過ぎになります。そこから風呂に入って一息つくのはどうしても日付が変わったころ。寝るのは1時とか2時です。

 

常に募集はかけているのですが、なかなかいい人(=即戦力)が来ない。新人が来てくれても育てる手間が十分にとれない><

子どもたちを育てる会社なのに、従業員すらうまく育てられない。。。。

この状況、何とかしなくてはいけません。

 

切るとこ ちが~う!

たかです

f:id:miyutakaX:20170719093738j:plain

毎週日曜日は、「日曜実戦講座」というのをやっています。

県内の各教室の生徒たちが本部校に集まって、実戦形式の授業を受けます。

前半に入試レベルのオリジナルテストに挑戦して、後半にその解説授業を受けます。

子どもたちは

①普段通っている教室とは違う場所でテスト&授業を受ける

②そのテストの成績で毎週クラスランキングが変わる(可能性がある)

③したがって、授業を担当する先生も毎週変わる(可能性がある)

ため、人気があり真剣に取り組んでいます。

授業が終わったら、われわれスタッフは採点を行います。

そのときに想定外の思いもよらない解答に出会うことがあります。

チン解答であったり、すばらしい解き方であったり。採点業務は長くて眠いのですが、毎週これがつかの間の清涼剤となり、とても楽しみです。

 

今までの例をいくつか

①小学生の算数の問題文の印刷がこんなふうになっていて

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辺ABのちょう

ど真ん中で立方体を切ったとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

生徒の解答に

「ABの超ど真ん中で切ると」と書いてあり、スタッフ全員大爆笑。

問題作成時にここで改行したスタッフも悪いのですが、超ど真ん中ってどこなんでしょうね(笑

 

②小学生の国語の時間 パンダに関する説明文の穴埋め問題で

問題文「パンダは目と耳と鼻と足と肩のまわりのみ( ア )い毛で覆われていて、他の部分は( イ )い毛で覆われています。」

正解はもちろん、ア=黒 イ=白 なのですが、

生徒の答案に、ア=じか イ=長 というのがありました。

最初は気がつかず、じか?  じかって何じゃ??? となったのですが

よ~~~く見ると。。。。爆笑です。 

そういう発想はなかった(笑

 

③高校生の記述対策模試のときの話。

オリジナルの模試は他塾の生徒さんもたくさん受けに来ます。

試験開始時刻とほぼ同時刻に試験会場を問い合わせる電話があり、話を聞いてみると、他塾の生徒さんでわれわれの教室に来るのは初めて。で道に迷ってしまったのですが、あいにくスマホを家に置き忘れて、調べることも連絡することもできず、困り果てているときにとっさの判断でカフェに入ってそこで電話を借りて連絡してきたとのこと。

いざというときの対応力の高さに感動。きっと成績もいいんだろうな、と思って見てみると・・・案の定、抜群の成績でした!

一方では、たかの校に所属する生徒は「受験票なくしました」とか「筆箱忘れました」とか。。。君たち何しに来とんねん???と言いたい。

何でも「お母さん任せ」のタイプにこういう生徒が多い気がします。

本人はいたって気のいい愛すべき性格の人なのですが、勉強はちょっと。。。

親がかまいすぎてもいけませんね。

言葉の世代間ギャップ

たかです

f:id:miyutakaX:20170719093738j:plain

今年のたかは、小学4、5,6年生、中学1、3年生を担当しています。

受験学年の小6と中3は、日曜日ごとに「日曜実戦講座」という特別授業があり、

年内は模擬試験もあります。模擬試験の問題は自分たちで作成したり、塾で使用しているテキストの出版社と共同で作成したりします。

 

たかは、小6の公立中高一貫校入試の対策模試(いわゆる、適性検査というヤツです)と中3の数学を担当しています。

公立中高一貫入試の対策模試は自分たちで分担して問題を作り、中3の模試は出版社と共同制作で作っています。

自分たちで作る場合は事前に「設計書」なるものを作ります。特に公立中高一貫入試の適性検査は学際型(=科目・分野横断の出題)となるため、どのテーマを組み合わせるか?とか、平均点を何点に設定するか等、事前に細かな打ち合わせをして、それを設計書にまとめ、それに基づいて問題を作成します。

 

たかが担当した科目は国語で「語彙、要約、記述」の3つのテーマを融合させた問題でした。素材文をイソップ物語から選んで、ことわざ(=語彙)、状況(=要約)、教訓(=記述)の3つを作りました。

具体的にはイソップ物語の「ロバをうらやむ馬」という話を題材に「となりの芝は青い」ということわざを中心に問題を作りました。1問目がことわざそのものを問う問題で「となりの(  )は青い」の「芝(生)」を答えさせる問題。2問目は「となりの芝(生)は青い」と同じ状況を選択肢の中から選ぶ問題。3問目は「ロバをうらやむ馬」の話から得られる教訓を記述させる問題としました。想定の平均点は約5割(配点25点中の13点)としました。

 

ところが! ふたをあけてみると、実際の平均点は6点しかありませんでした。

1問目の「となりの(  )は青い」を知らない生徒が想定よりも多かったのです。

なんと! となりの()は青い と答えた答案が全体の3分の1もありました><

たかのこの問題は、模試の第1問目だったため、子どもたちの印象に残ったらしく、家に帰ってから、「隣の(  )は青い。ってことわざの問題が出たけど、分からんかった」っていう話を大多数の生徒がお母さんに話したらしく、お母さんから「あんた、そんなことも知らんの?」と言われる結果になってしまいました。

出題者のたかは50代、生徒の保護者は30代、生徒は小6なので11~12歳、それぞれ約20年の世代間ギャップがあります。ちなみにたかが担当している小6のクラス22名は「となりの芝・・・」を知っていた生徒は皆無でした><

 

・・・おそるべし、世代間格差。

 

 

 

 

 

 

人手不足の弊害

たかです

f:id:miyutakaX:20181023002658j:plain

この春の異動で久しぶりの古巣に舞い戻ってきましたが、人手不足の弊害があちこちで表面化してきていて、市況はせっかくチャンスの様相なのに、果たしてそれをうまくつかんでモノにできるのかどうか、微妙な感じになってきました。

 

人手が足りないので、どうしても下が育っていない。そのせいで世代交代がうまく機能していない。必然的に同じ人間が同じ部署・校舎に長年居続ける事になる。世代交代が行われないということは生き物にとっては死を意味する。組織もある意味「生きもの」だから、同じ人間が長年変わらず居続けることは、マンネリ化としがらみの強大化につながって、結局身動きが取れなくなる。というか、実験的なこと・画期的なことをやりにくくなる。で、守りに入ってその結果が「ジリ貧」

 

人手が足りないので、適材適所の配置が組めない。そうなると「適材」な人に負担が大きくかかるようになる。当然、その人は頑張ろうとするのですが、目に見えない疲労はいつの間にか蓄積し、ある日突然、大きなクレームや故障による戦線離脱といった目に見える形でしっぺ返しを食らってしまう。

余裕があるときは、「いったん仕切り直して」対策を考えるのですが、人にも精神的にも余裕がないため、玉突き式に次の「適材」が抜擢されて、結果的に同じことの繰り返しになり、組織が疲弊していく。

 

かくいうたか自身も、「まあ自分はあと少しだから」という気持ちが心の片隅にあって「迷惑をかけない程度に貢献する」という消極的な参加にとどまってしまっています。

 

外部の血を入れるなどの、抜本的な改革の時期に来ているのかもしれません。

 

 

 

 

○○人は、歯が命!

たかです

f:id:miyutakaX:20181019233055j:plain

ひと昔前に「芸能人は歯が命!」っていうキャッチコピーのCMが流行りました。

元プロ野球選手の新庄氏のような「日焼けした顔に真っ白な歯」がもてはやされる時代でした。

 

われわれ「塾のセンセ」は芸能人ではありませんが、やはり印象や雰囲気って大事です。というわけで、たかもみゆも昔から歯に気をつかってきました。

たかは「歯医者大好き」で、引越しをするとまず歯医者を探して行ってみるくらいです。3~4ヶ月に1度は必ず歯医者に行ってメンテナンスをしてもらっています。

実は学生時代に「悲しい過去」があって、歯を大切にしています。

一浪して晴れて大学に合格し、遊びまわっていた頃、知人から「ケンタッキーフライドチキンっていう鶏の唐揚げ屋の店ができたらしいぞ。」っていうのを聞いて、二人で行ってみることに。行列に並ぶこと30分。ようやくお目当ての品をゲットし、人生初の「ケンタ」(=関西人はこう呼ぶ)です。思いっきりかぶりつくと、口の中で「ガリッ」ていう音がしました。そうです。たかは「ケンタ」が「骨付き」であることを知らなかったのです。ふだん食べている「鶏の唐揚げ」の「アメリカ版」だと勝手に思っていたので「骨はない」と勝手に決めつけていました。音の正体は左上奥歯が欠けたものだったのです。

当時、キングボンビーだったたかは、歯医者に行くお金をもったいないとケチり、半年ほど放置しました。案の定というか当然と言うか欠けたところから虫歯が進行して痛みが出るようになってしまいました。仕方がないので歯医者に行くと、「神経を取りましょう」と言われて、麻酔をかけてグリグリと。経験のある人は分かると思いますが、神経を取るのは結構いや~~な感じなんですよね。

で、あろうことか、治療の途中でまたほったらかし(汗;

数ヵ月後には抜歯しないとどうしようもないほど悪くなってしまいました。

ということで、その’部分だけ差し歯になってしまって、約20年。。。。

意を決して、自費治療で今回歯を入れました。抜けている歯の前後合わせて3本。

1本¥50,000也で税込¥162,000。人生最後のゼイタクです。

 

みゆは、子どもの頃から噛み合わせが悪くて、大人になってから歯科矯正をしました。

まぁ、軽自動車1台分ぐらいの投資ですよ。たかはビフォーアフターを見ていますけど、技術ってすごいな、の一言です。時間はかかりますが、顔の印象が明らかに変わります。歯が整っていると上品な感じが自然と表情に現れて来ます。金額は高いけれど、素敵な表情を購入する、と思えるかどうか。価値観の問題だと思います。

 

食事と睡眠は、私たち夫婦の楽しみです。一緒に「美味しいね」って言いながら食べる食事にささやかですが幸せを感じます。