教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

塾vs学校 就職のススメ

みゆです。

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今日は塾と学校のブラック職場度の検証を行います。

どちらに就職しよう?と迷われている方、参考にしてくださいね。

 

●給与

塾 ✖️

本当に低給与です。

上のマックスも低い、中間管理職はまぁまぁもらえるが忙しさやストレスが半端無い。

給与体系が中学校地理で良く出てくる「人口ピラミッド」のアフリカのような感じです。

学校  ○

年功序列で、勤務年数が長いほど上がるから安定はしている。

退職金も貰えるし、公務員だし、お金で選ぶなら断然こっちです。ただし有名予備校の先生になれば1億円プレイヤーにもなれます。 

 

●自由度

塾  ○

私の会社で言えば、上下関係があまりないので比較的自由に授業ができます。

こうしたいと思ったら試せるし、自分なりのアレンジがしたいのであれば楽しい。

学校 ✖️

年功序列なので上司の意見は絶対。精神的に強い人であれば気にはならないが、弱い人は従順でないと人間関係で苦労する。個性的で素晴らしい授業よりは和を乱さないことが大切。

 

●ノルマ

塾  △

塾による。新規塾生獲得ノルマがきつい塾もあることは事実。私の塾もノルマはあるにはあるが、達成しなくてもあまり強く咎められることはないので甘いほうだと思う。

学校  △

生徒獲得ノルマがないことはないと思うが、営業的なものはほとんどないはずである。

しかし、教育委員会等に対する報告書や事務書類は結構大変。

 

●生徒との関わり合い 

塾  △

先生によるが、基本的には家の問題にまでは踏み込まなくてもいいから割り切れる人には楽。逆に抱え込む人はしんどい。

学校 ✖️

例えば生徒が家出をしたら家まで行って探す手伝いまでする必要がある。義務教育を超えた高校の先生なら良いが、義務教育である中学校の先生は生徒の素行がどれだけ悪くても「手を上げずに」面倒を見なければならない。荒れた中学校にいくと本当に大変。最近は生徒だけでなく「モンスターペアレント」の対応も大変。

 

●拘束時間

塾  ✖️

夏期講習中は多くの塾の社員が12時間労働だと思われます。年俸制をこんなところで利用しています。

それにシステム上、代休が取れません。

週休2日のどちらかを休日出勤しても、残りの5日は基本的に授業が入っているため休めない。「代休を取るためには代わりの先生が必要」というブラックシステム

早くブラック企業として訴えられることを願います。

学校 △

断れない人はクラブ活動にしても、担当学年にしても手間のかかるところにいかされる。新人は特に大変。

 

●補足

私立の学校はほとんど塾と変わらないはずです。だけど学校的側面があるのでレベルの低い私立高校に行くと大変。

かといってレベルが高いと今度は入試実績のノルマがあるのでそれも大変。

私の中では最も大変な立ち位置です。

 

まぁ、私のような色々と口出ししたい人は塾向けです。仕事と割り切って生徒に接することが出来るのも楽ですね。

ただ給与は低いし休みも取りづらいし、間違いなくブラック職場に入るかと思います。でも学校も時間的拘束は長いので、塾と学校のどちらかを選ぶのであれば給与と営業ノルマと自由度で考えれば失敗はないはずです。