入試勉強が思うように進まない方へ
みゆです。
◆私の大学受験話
私が現役時代に受験した大学は「関西大学 総合情報学部」のみで、3回受けましたが全て落ちてしまい、結果、浪人しました。
当時の総合情報学部は2教科受験でさらに「ベクトル」も不要でしたが、センター試験の点数が全ての教科で30~50点の私が合格するわけもなく…。
この酷い状態をみて、当時の担任の先生には
「浪人しても文系にシフトしなければ国公立大学には絶対に合格できない」
と言いきられる始末。
でも、私はどうしても農学部に行きたかったので、国公立大学の理系学部を諦めきれませんでした。
そして、1年の浪人の末に広島大学生物生産学部に合格!
同時に立命館大学の個別入試&センター利用、関西大学の個別入試&センター利用も合格し、浪人時代に落ちた大学はありませんでした。
頭のいい自慢かい!
いや、そうではないのです。
浪人時代に落ちた大学はありませんが、回し合格となった学部が一つあります。
関西大学の工学部、偏差値では受験した中で一番低い学部です。
なのに、落ちています。
落ちた理由は簡単で「数Ⅲの応用問題・化学の応用問題」を学習していなかったからです。
だけれども、「理系学部」の立命館大学も広島大学も合格しています。
このカラクリについて話をします。
◆自分の強みを分析する
「自分の強みを分析し、自分の学習の特徴」を知ることは大切です。
例えば
①繰り返し作業が好きだ(復習が苦にならない)
②暗記が得意だ
③○○の科目が得意だ
④計算が速い
⑤読解スピードが速い
⑥集中力が長持ちする
などを思いつく限りリストアップします。
私の場合は
・繰り返し作業が得意
・集中力は長く持続、けれど長文(日本語)を読むのは苦手
・解説を読むのが好きではない=難しい問題が面倒だ
・暗記は得意な方だ
・数学は好きだが国語は嫌い、化学は好きだが生物は嫌い
・計算は速い
こんな感じです。なるべくポディティブな事を一項目に一つは入れてください。
ポディティブ項目をリストアップ出来ない場合は、まずは勉強のやり方から身につけなければなりませんので、「得意にできるかな?」という項目を見つけて、それを伸ばすよう努力するしかありません。
自分の学習スタイルを知らねば、学習してもざるで水をすくうようになもので知識として全く定着しません。
◆自分の強みに合う大学を探す
私の場合
・応用問題を解くのも解説を読むのも面倒くさいので、2次試験向きではない。
逆に言えば
・パターン化されている問題なら解くことができる
・繰り返しが苦にならないので暗記(単語や文法)は得意
・英語のマーク問題だったらうろ覚えでも解ける⇔うろ覚えでは解けない英文解釈や英語作文はできない
結論⇒
「マーク形式の問題と相性が良い=センターや私立大学の問題なら点数をとりやすい」
自分が持っている強みを活かせる大学として、国公立大学は①センターの配点が高い大学を選び、弱みを避けるために②英語の2次試験がない大学を選びました。
私立大学も数学Ⅲを受験しなくてよい大学「立命館大学 文理総合インスティチュート学部(今は改名しています)の理系」を文系数学と英語と化学で受験し、「関西大学の総合情報」を文系数学と英語で受験しました。
このように私立大学のほとんどで文系数学を使って受験し、数Ⅲ必須の理系学部は「センター利用方式」を使って合格しました。
理系の学部が第一希望ですが、数学ⅠA・ⅡBばかりを学習していたため、数学Ⅲや応用化学で戦わなければならない、関西大学の工学部の第一志望の学科は落ちてしまうというオチだったわけです。(個別入試では落ちましたが、センター利用では合格しています)
◆本当に今やっている勉強は正しいですか?
生徒さんと話をしていると
「理系だから数学Ⅲをしなければならないのです」「応用問題までやらなければならないのです」「英作文ができません」みたいな相談を受けるのですが
出来なければ潔く放ってしまい、得意分野に注力してもいいんじゃないかな?
と思います。
東大・京大・医学部、このあたりを目指す人には通用しない言葉ですが
日本の大学の90%がこのような適当理論でも、うまく入試方法を利用すれば合格出来たりもします。
何に注力して学習すれば良いのか、何の教科を削ればいいのか、科目ごとの学習時間は人それぞれ異なりますし、志望校によっても異なります。
がむしゃらに勉強することも大切ですが、一回立ち止まって「自分のやっている勉強は本当に志望校に近づく勉強かどうか?」「もっと自分の強みを活かせる大学が他にもあるのではないか?」といった視点で考えてみるのも、効率のよい学習を目指すのであれば必要なことですよ!
こちらのブログに大学の情報を書いています。