大学入試 公募推薦も視野に入れよう!
みゆです
関西では11月から公募推薦の大学入試が本格的に始まります。
『公募推薦入試』とは1月~2月に行われる一般入試の前に受験する入試です。
公募推薦で第一志望の大学に合格すれば、志望校によっては12月前に入試を終えることができます。
しかし、公募推薦も大学によって特徴が大きく異なっているため、国公立大学・私立大学の例をとって違いを見てみましょう。
1.国立大学の公募推薦の特徴
《共通点》
・専願入試がほとんどです。(併願を聞いたことがありません)
・国立大学は大学により試験形態が大きく異なります。
・学校により出願できる制限人数枠が設けられています。
また、学校により特色が異なるので例を2つ紹介します。
①大阪大学
例えば工学部の場合は、賞をとっていたり、英語で優秀な成績を収めていたりしなければ書類審査で落とされてしまいます。
また、たとえ書類審査で合格してもセンター試験で8割くらいの点数をとらないと合格できないので、実質、『公募推薦=二次試験が免除となる試験』となります。
②和歌山県立医科大学看護学部
次に和歌山医科大学看護学部の場合は、まず学校内の推薦定員枠の人数を内申点を元に決めていきますので、入試項目に書かれている「調査票が4.0以上のもの」に該当していても、学校内で受験したい人が4.5の人ばかりの場合は校内推薦で落とされてしまう可能性が高くなります。校内推薦さえ受かれば必ず受験する権利をもらえるのが特徴で、後は事前に準備できる作文を提出し、入試日に英語と科目試験、面接を行い終了となります。入試結果はこのテストのみで判断となるため、センター試験の受験は必要ありません。
ちなみに看護学部の場合はセンター試験は必要ありませんが、医学部の場合はセンター試験の入試が必要かつセンター試験で基準点をとることが出来ても面接試験があり、当然この面接試験でも落とされてしまうことはあります。(阪大と同じで二次試験の筆記試験免除となります)
このように各大学で特徴が全く異なるので、大学のHPで直接調べるか資料請求をして調べる必要があります。
2.私立大学の公募推薦の特徴
《共通点》
・併願入試がほとんどです。(関西主要私大は全て併願です)
・内申点+当日の筆記点、当日の筆記点のみの評価など学校によって分かれます。
・出願できる学校数の制限枠はなく、学校での人数制限枠もありません。
関西主要大学を目指している人で関関同立が第一志望であれば産近甲龍、女子なら同志社女子や京都女子を受験します。また、産近甲龍が第一志望であれば第一志望の大学と大阪経済大学や桃山学院大学などの滑り止めを一緒に受験する生徒が多いです。関関同立に公募推薦はないのですか?という質問を受けますが、一応あるのですが募集条件が厳しいため、「この募集条件での合格を狙うのであれば一生懸命学習して一般入試で合格したらどう??」という返事をします。もし、狙うのであれば高校1年生からこの推薦枠を狙っていくしかないという事になります。
関関同立は公募推薦よりもAO入試の方が多そうですね。
・立命館大学は公募推薦という名目では入試を実施していません。
・関西学院大学理学部公募推薦は理学部のみの実施となります。
3.私立大学の公募推薦って受験した方がいいの?
関西私大は『何校でも受験でき、1校あたり複数回受験できる』のが特徴です。大学によっては1回だけではなく、2回、3回と入試のチャンスを設けている所もあります。また、合格して入学金さえ支払えば滑り止めの学校として確保できるので、一般入試でさらに高いレベルの大学を狙うことも可能です。
「あまり受からないから受けなくてもいい」
とアドバイスをする先生もいますが、本命が公募推薦にあるのなら必ず受けましょう。また、一般入試で滑り止めの大学を受験するつもりがある場合も受けておきましょう。私立大学の公募推薦は「マーク形式」かつ文系の場合は英語と国語という「2科目」で受験できますので、社会や数学を苦手にしている方はなおさら合格のチャンスが広がります。もちろん、2教科受験のため、競争率が高く、合格しづらいとも考えられます。が、大抵の大学は2回の受験チャンスがあるため、1回目は×、2回目は○なんてこともよくある話です。
可能性は低いですが、マーク形式はE判定でも合格できるのですよ…!
一方で
「公募推薦は受けれるだけ受けておいてください」
とアドバイスする先生もいて、なんと5つの大学を紹介された生徒もいます。
いや、流石にそれは受験しすぎだろ!と私は思います。
どれだけの数の大学を受験した方がいいのか、皆さん迷います。
4.公募推薦で受験すべき大学の選び方(関西私大の場合)
①関関同立を第一志望にする場合
絶対に浪人をしたくない場合は、近畿大学を受験する生徒が多いです。(住んでいる場所によっては産近甲龍あたりを狙う)女子なら同志社女子や京都女子も人気です。
1月に産近甲龍を受験するつもりがなければ、もちろん受験する必要はありません。
②関関同立以外の大学を第一志望にする場合
例えば産近甲龍が第一志望の場合は必ず産近甲龍の公募推薦を受験する。過去問題を解いて正答率が50パーセントを切るようであれば一つ下のランクの大学、大阪経済大や桃山学院大も受験します。
この過去問題の得点率が結構重要で、例えば過去問題で正答率60パーセントが合格ラインとした時に、何年か分の過去問題を解いた時点で正答率55パーセントを超えなければかなり合格は厳しくなるので受験回数を減らした方が無難です。
数打てば当たることも事実ですが、一回につき2万~3万5千円の入試費用がかかるので、やはり合格の可能性も考慮しながら受験回数を選んだ方がいいと思います。
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