教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

人手不足の弊害

たかです

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この春の異動で久しぶりの古巣に舞い戻ってきましたが、人手不足の弊害があちこちで表面化してきていて、市況はせっかくチャンスの様相なのに、果たしてそれをうまくつかんでモノにできるのかどうか、微妙な感じになってきました。

 

人手が足りないので、どうしても下が育っていない。そのせいで世代交代がうまく機能していない。必然的に同じ人間が同じ部署・校舎に長年居続ける事になる。世代交代が行われないということは生き物にとっては死を意味する。組織もある意味「生きもの」だから、同じ人間が長年変わらず居続けることは、マンネリ化としがらみの強大化につながって、結局身動きが取れなくなる。というか、実験的なこと・画期的なことをやりにくくなる。で、守りに入ってその結果が「ジリ貧」

 

人手が足りないので、適材適所の配置が組めない。そうなると「適材」な人に負担が大きくかかるようになる。当然、その人は頑張ろうとするのですが、目に見えない疲労はいつの間にか蓄積し、ある日突然、大きなクレームや故障による戦線離脱といった目に見える形でしっぺ返しを食らってしまう。

余裕があるときは、「いったん仕切り直して」対策を考えるのですが、人にも精神的にも余裕がないため、玉突き式に次の「適材」が抜擢されて、結果的に同じことの繰り返しになり、組織が疲弊していく。

 

かくいうたか自身も、「まあ自分はあと少しだから」という気持ちが心の片隅にあって「迷惑をかけない程度に貢献する」という消極的な参加にとどまってしまっています。

 

外部の血を入れるなどの、抜本的な改革の時期に来ているのかもしれません。