言葉の世代間ギャップ
たかです
今年のたかは、小学4、5,6年生、中学1、3年生を担当しています。
受験学年の小6と中3は、日曜日ごとに「日曜実戦講座」という特別授業があり、
年内は模擬試験もあります。模擬試験の問題は自分たちで作成したり、塾で使用しているテキストの出版社と共同で作成したりします。
たかは、小6の公立中高一貫校入試の対策模試(いわゆる、適性検査というヤツです)と中3の数学を担当しています。
公立中高一貫入試の対策模試は自分たちで分担して問題を作り、中3の模試は出版社と共同制作で作っています。
自分たちで作る場合は事前に「設計書」なるものを作ります。特に公立中高一貫入試の適性検査は学際型(=科目・分野横断の出題)となるため、どのテーマを組み合わせるか?とか、平均点を何点に設定するか等、事前に細かな打ち合わせをして、それを設計書にまとめ、それに基づいて問題を作成します。
たかが担当した科目は国語で「語彙、要約、記述」の3つのテーマを融合させた問題でした。素材文をイソップ物語から選んで、ことわざ(=語彙)、状況(=要約)、教訓(=記述)の3つを作りました。
具体的にはイソップ物語の「ロバをうらやむ馬」という話を題材に「となりの芝は青い」ということわざを中心に問題を作りました。1問目がことわざそのものを問う問題で「となりの( )は青い」の「芝(生)」を答えさせる問題。2問目は「となりの芝(生)は青い」と同じ状況を選択肢の中から選ぶ問題。3問目は「ロバをうらやむ馬」の話から得られる教訓を記述させる問題としました。想定の平均点は約5割(配点25点中の13点)としました。
ところが! ふたをあけてみると、実際の平均点は6点しかありませんでした。
1問目の「となりの( )は青い」を知らない生徒が想定よりも多かったのです。
なんと! となりの(馬)は青い と答えた答案が全体の3分の1もありました><
たかのこの問題は、模試の第1問目だったため、子どもたちの印象に残ったらしく、家に帰ってから、「隣の( )は青い。ってことわざの問題が出たけど、分からんかった」っていう話を大多数の生徒がお母さんに話したらしく、お母さんから「あんた、そんなことも知らんの?」と言われる結果になってしまいました。
出題者のたかは50代、生徒の保護者は30代、生徒は小6なので11~12歳、それぞれ約20年の世代間ギャップがあります。ちなみにたかが担当している小6のクラス22名は「となりの芝・・・」を知っていた生徒は皆無でした><
・・・おそるべし、世代間格差。