国語の勉強会
たかです
今日は、国語の勉強会がありました。
テーマは「大学入学新テスト」です。
これまでのセンター試験とどう変わるのか?
そして、その対策はどのように行えばいいのか?
について、高校部の国語担当の方がプレゼンをしてくれるというので
聞きに行ってきました。
さまざまな部署からさまざまな立場の人が集まって話を聞きました。
実際に試行テストで行われた問題を参照しながら、従来のセンター試験との違いについて説明を受け、試行テストの結果や今後に向けての課題を教えていただきました。
感想は「早く生まれといてよかった~」と「高校の先生大変!><」でした。
新テストの要求はひとことで言うと「マルチタスク」です。
・テキストと資料を組み合わせて思考せよ
・種本と派生作品を読み比べて対比せよ
・交渉ごとの論点を整理して、相手から指摘される反論を予想せよ
われわれ指導者側は、これらの要求に応えるための訓練に必要なツールをどう用意すればいいのでしょうか?
教科書は最低限のツールですから、入試の改変に伴って教科書も改変されるでしょうけれど、教科書の役目は現行と同じで、ある到達点に対して模範的な解法を示し、申し訳程度の例題を載せるので精一杯。実戦的な訓練は、段階を踏んだレベルごとに、ある程度の数の問題を準備しておかなくてはなりません。塾に期待されるのはその準備の質と量であり、それを使いこなす指導力です。
そのためには、テーマに沿った「串刺し読書」とでもいうべきスキルが指導者に要求されます。大学の卒論のときにやった「アレ」です。自分の研究テーマに関連する書籍をとりあえず「読み漁る」。
新入試の国語はとにかく「対比」です。1つのテーマに対して切り口の異なる文章が用意されていて、その考え方の共通点や相違点を問われる。小説にしても従来の「登場人物の心情」とか「行動の理由」などを記述するのではなく種本と派生作品の世界観の違いとか、古文や漢文の解釈の違いとかを問われる。
労力がかかって面倒くさいし、その質も問われる。ですが、そうであるからこそ、そこに商機が生まれる。新テストに合わせて高校生になってからあわてるのでなく、小、中学生から準備できることもあるはず。
大事なのは単発の勉強会で終わらせないことです。一人一人が持てる力を持ち寄って、いいものを作り上げる。まさに「下町ロケット」の精神ですね(笑