教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

塾への質問あれこれ

たかです

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子どもを塾に通わせるときに、保護者はいろいろ悩み、あれこれ考えると思います。

たかは、仕事柄1年に何十人、ひょっとしたら百人を超える保護者と懇談をします。

もちろん、現在通っていただいている生徒の保護者の方、問い合わせに来られた保護者の方、入塾テストの結果を聞きに来られた保護者の方など、様々です。

 

生徒がひとりひとり個性があってみんな違うように、保護者の悩みもみんな違います。

その中からよく聞かれる質問にどう答えているか?を書いていきます。一般論的な感じのものもあり、必ずしも読んでくださっている保護者の方の「正解」になるかどうかはわかりませんが・・・。

 

【質問】早く塾に入れれば、合格の可能性はUPしますか?

【回答】必ずしもYESではありません。塾にはお受験のためのちびっ子から高校3年生までさまざまなタイミングで生徒が入ってきます。きっかけも親に連れられて「しぶしぶ」から、自分でヤバいと感じて親に頼み込んで「なんとしても」までさまざまです。

自らの意思で入塾した生徒は伸びる傾向にありますが、親に連れられて・・・の生徒はなかなか難しいです。

 

【質問】今からでも間に合いますか?

【回答】本人次第ではありますが、可能性は十分あります。実際に入試半年前とか3か月前に入塾して合格する生徒は毎年何人もいます。その子たちの共通点は何か?

それは「主体性を持っていること」言いかえれば「だれかの押しつけで勉強していない」ということ。本人がその気になったときに、親が背中を押してあげる・・・これが成功の一番の秘訣だと思います。

 

【質問】ネットやゲームやラインに夢中になって、手がつけられません。

【回答】まずは家族会議で「ルール」の策定を。感情に任せて取り上げたり、ネット環境を閉じたりするのはサイアクです。家族会議を開いて「使用ルール」の策定をしましょう。お互いが一歩譲って着地点を決めるのがコツです。親の「強権発動」は家族会議で策定したルールを子どもが破った時だけです。

また、一度策定したルールは絶対ではありません。環境が変わればルールの見直しも必要です。例えば、(学校がある)普段の生活と夏休みとでは、環境が全く違います。

年に2回は見直しを。

 

 【質問】家で全く勉強しません。

【回答】やる気を削ぐような言葉をかけていませんか?

●(受験が)嫌やったらやめたら?

●いつになったら始めるの?

●いつまでTV見てるの?

●お兄ちゃん(お姉ちゃん)は〇〇だったよ

●もう受験まで〇ヶ月しか残ってないの分かってるの?

受験のことを気にせずグダグダやってる子どもは一人もいません。

押したり引いたりのかけ引きこそが保護者の真骨頂です。「何も言わないけど、興味深々」がベストなスタンスです。