教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

「神回」の授業

たかです

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夏期講習、真っ最中です。

今週は朝10:00~夜の21:30まで、1日8時間授業をします。

まあ、これだけ年から年中授業していると、1年に数度「神回」が訪れます(笑)

それは自分の思い通りの授業ができて生徒もよく理解した、ということではなくて、

何気ない生徒の発言がきっかけとなって、思いがけない笑いが起こるとか、全員が「おぉ~~~!!」となる、という状況です。

 

昨日の中2の数学の授業でそれは起こりました。

1次関数のグラフの交点を計算して、できた三角形の面積を求める問題です。

【問題】

直線ℓ:y=1/2x+3 直線m:y=-x+6

の交点をA、2つの直線とx軸との交点をそれぞれB、Cとして

(1)点Aの座標を求めなさい

(2)△ABCの面積を求めなさい。

問題文とグラフを、たかが黒板に書き、「はい、では5分で解いてみてください」と言ってスタートしました。

クラスは男子3人、女子が9人で「数学を苦手とする子が半数以上」という状況です。

しばらくして、ある天然の女子が小さな声で「え~、わからん・・・」とか「こんなん、無理やし・・・」とかつぶやき始めました。

時間が来て、「はい、じゃあ解説するね」と言って始めようとすると、

彼女が「先生、(2)って解けますか~?」って言います。

「さっき、似たような問題練習したじゃん」

「だって、図がフリーハンドで書いてあるし、長さが分からないです」

「まあ、図はフリーハンドだけど、長さは計算したら出てくるよ」

「え~、だって式も辺の長さも書いてないですよ」

ここで、クラス全体が「???」となりました。

 

たかはすぐに気づいて、「くっくっくっ」と笑いをこらえていたのですが

どうやら彼女も気づいたらしく「え~、こっちなの???」と一言。

みなさんわかりますか?(笑)

彼女は、面積を求める三角形は、△ABCのだと思い込んでいたのです。

そりゃ無理だ><

ここで、クラス全員が大爆笑となりました。

彼女のおかげで、1次関数と連立方程式の関係や1次関数の直前になぜ連立方程式を習うのか?ということがクラス全員にすっと入っていきました。

彼女の天然に感謝です^^