教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

子供の構いすぎは良くない

みゆです

 

時々いらっしゃいます。 

1から10まで子供の学習について管理をしたい保護者様。

テスト、ノートには保護者様の間違いに対するツッコミコメント。その内容が的確で素晴らしい。指摘内容は塾の先生と同等、それ以上かもしれない。

勉強する内容も保護者様が決めて持ってくる。確かに効率よく授業を受けられる。

 

ただそのノートを冷静に客観的に見ると、「子供の考える力を削いでいるのではないか?」と思えてくるのである。

 

ここをこーしなさい

あなたの苦手分野はここよ!

また、これで間違ってるわ!

計算ミス!何点減点!もったいない!

ここは解ける問題だよ!

 

ほとんどの保護者は子供の学習の面倒を見られるのが高校受験までとなります。なので、このパターンは小中学生の保護者様(母:父=99:1)に多くなります。

 

でも、子供はテストが返ってくるたびに批判コメントを書かれるとげんなりするんじゃないのかな。

そして、次第に自己分析をしなくなります。子供のためを思ってああだこーだ、こーしろ、って都度言っちゃうと、子供が頼りきってしまうから。

 

 

たか が過去に遭遇した保護者様(母100%)の例

◆(幕下級)定期テストの発表があると母が塾にやってきて、息子の中学校の過去問を

      全部写メって帰る

◆(小結級)母が息子の教科書の重要な箇所に蛍光ペンで線を引く

◆(大関級)母が写メって帰った過去問を家庭用プリンタで印刷して、息子のために

      「そっくりテスト」を作成する

◆(横綱級)母がすべて手書きで全科目の「定期テスト予想問題」を作成し、息子に

      定期テストのリハーサルをさせる

  ※なぜか、組み合わせは「母と息子」なんですね、ほとんどが。。。 

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愛ゆえの行動なんですけどね。

 

これは保護者様(母)だけを責めているのではなく、我々塾の先生にも当てはまることです。

子供のためを思って計画を立ててそれの通りに学習させるのも必要だけど、ある程度は放任させないと何処かで行き詰まる。

バランスが難しい所ですが、塾は四六時中生徒の学習を見たくても見ることは出来ないです。しかし、それは客観性を失わない意味では大切なことなのかもしれないですね。