教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

ベテラン先生との相性問題

みゆです

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個別指導で重要だと感じること

それは生徒と先生の相性です。

そして、相性の良し悪しの原因となるもの=「言葉」です。

 

十年以上同じ塾で勤務いただくと、その先生の良い噂を聞きつけて「○○先生で受けてみたい」のようなお問い合わせをいただくことがあります。

塾としてもそのような先生に授業をしてもらえていることは大きな感謝ですし、先生側も自分を指名して来ていただけることは指導力の高さを証明することなので嬉しいことだと思います。

 

このように一見win-winで良いことだらけに見えるのですが、一方で問題点もあります。指名される先生はどちらかというとアクの強い方が多く、良い意味で言うと「カリスマ性」があり、悪い意味で言うと少し「威圧的」に生徒は感じるのです。

なので、最初は口コミで「○○先生希望!」とお越しいただいても、だんだんと生徒のテンションが下がり、それを保護者も察知し・・・><、といったケースも少なくありません。先生もご自分の授業には自信がありますし、経験豊富で慣れていますからどちらかというと生徒主体というよりかは自分のペースで授業を進めていきます。また先生の要求レベルも高く、それが徐々に生徒にとって負担となり、個別指導の大きなニーズの1つである「生徒のペースに合わせて指導」と合わなくなっていき結局「あの先生はレベルが高すぎて私には合いませんでした。」となってしまいます。

 

真のベテランの先生は、たった1回の授業で生徒の性格や学力レベルを瞬時に見抜き、それに合わせて(といっても迎合するのではなく)、その生徒が少し頑張らないと届かないレベルを要求してうまく先生のペースに巻き込んで、成績を上げていってくれます。不思議なことに、そういうことが自然にできる学生のアルバイトの先生もいます。

新人の先生はどうしても「教える内容」に注意がいき「何を教えるか?」を考えて予習をするのですが、ベテランの先生は「教える手法」に重点を置き「どうやって教えるか?」を考えています。「言葉」を慎重に選び、タイミングを計って生徒に声をかけるわけです。こういう先生が一人いるだけでその校舎は評判がグッと良くなります。