入試面接や作文あれこれ
たかです
中学・高校入試で行われる面接や作文にどのような質問&課題が出るのか?
これは受験生はもちろん保護者の方も気になるところだと思います。
面接は点数化されるところはあまりないと思いますが、作文は公立中高一貫校をはじめ、県立高校でも国語の中に組み込まれているケースもあり、配点比重もおよそ20%~35%と割と高めに設定されています。
塾業界では、入試後に聞き取り調査を行いそのデータを蓄積しているところがほとんどだと思います。今日はその中から独断でたかが「おっ!」と思ったものをご紹介します。
【面接】
最近ではオーソドックスな「本校を志望する理由は?」とか「小(中)学校生活で最も印象に残った出来事は?」などの質問は減少傾向にあります。おそらく受験生が準備をして回答を考えて臨むからでしょう。
●過去の時代に行けるとしたら、どの時代に行きたいか?理由も含めて答えてください。
●友達が電車の中で不良にからまれています。あなたはどうしますか?
●学校から帰る途中にダンボールに子犬が1匹捨てられていました。あなたの家では生き物を飼うことはできません。あなたはどうしますか?
●あなたは友達の大切なものを壊してしまいました。どうしますか?
●「トイレ」「中庭」「教室」のどれか1つを掃除するとしたら、どれにしますか?理由も含めて答えてください。
●「友達とは( ? )」( ? )に入る言葉とその理由を答えてください。
【作文】
作文も「小(中)学校の思い出」のようなタイプではなく、課題文のようなものを読んでそれについての考えを述べさせるものが増えています。以下はいずれも、公立の中学入試(=小学生に書かせる)課題です。
●(2003年に実際にあった)万引きが多発する本屋で、中学生の万引きを捕まえた店主が警察に引き渡そうとしたところ、その生徒が突然逃げ出し踏み切りに飛び込んで自殺した事件と、その後世間からそのコンビニ店主が「人殺し」と非難を受け、店が閉店に追い込まれたという記事を読ませ、考えを問うもの。
●シーシェパードの話題に触れ、「捕鯨という職業があること」「鯨を食べる文化が日本にあること」「動物を愛護すること」についての考えを問うもの。
●韓国から日本に転校してきた小学生が、給食の時間に「立てひざをついて片手で」食事をしている姿を、同じクラスの日本人の児童が「お行儀が悪い」と非難したところ、
彼は「韓国では正座がお行儀が悪いとされていて、立てひざをつく座り方はごく普通の座り方なんだ」と言って譲らなかった、という話を読ませ考えを問うもの。
いかがでしょうか?
面接は少し「いじわる」かな?って感じる程度ですが、作文は「大人でもなかなか書けない」レベルと感じる方が多いのではないでしょうか?
これから大学入試が「記述型」に向かいます。小学生のうちから「自分の考えを文章化できる」力を身につけておくことは必須だと言えると思います。