教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

入試あれこれ

たかです。

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入試には「変革期」というものがあります。

教育課程や指導要領の変更に伴う移行措置期間を経て出題形式や内容が大きく変わっていきます。

中学入試でいえば、現在は小学校における英語の教科化の移行措置期間になっています。したがって今後、中学入試に英語の試験が登場する可能性や、通知表に英語が正式に1つの教科として加わる可能性があります。

現に、たかが勤務する市内にある県立中高一貫中学校の今年の面接の発問の中に「英語で自己紹介をしてください」というものがあり塾関係者や保護者の間で話題になりました。

また、ご存知の方も多いと思いますが、大学入試では現行のセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」がいよいよ2020年から実施されます。本番実施を前に「プレテスト」が高校2・3年生を対象に行われ、大学入試センターが想定した平均点と実際の平均点との間に大きな乖離があったことも、塾関係者の間で話題になりました。

たかも国語のプレテストの問題を見てみましたが、第1印象は「県立中高一貫校がやっている適性検査入試とパターンがよく似ているなぁ」でした。

県立中高一貫校の適性検査入試は「記述式」となっていて、答えを求める途中の過程を重視する配点・採点基準が設けられています。

たかが思うには、小学生の時に適性検査入試に備えて受験勉強をすることは、将来の大学入学共通テストに備えた土台作りにピッタリではないかということです。

適性検査入試の問題は非常によく練られていて、知識だけでなく、判断力・思考力・表現力の3つをバランスよく身につけていないと高得点は狙えません。このバランス感覚を小学生時代に訓練しておくことによって、大学入試の際におおいに役立つことになります。受験する・しないにかかわらず、小学生時代に適性検査の勉強をしておくことをお勧めします。

 

 




 

シーズン終了

たかです

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約2か月ぶりの投稿です。

長かった受験シーズンがようやく終わりました。

毎年のことですが、結果は悲喜こもごも。子どもたちとともに喜んだり涙したり。

自分のした仕事の結果が、合格・不合格という形できちんと評価される。

やはり、それが自分にとってのこの仕事の醍醐味であると考えています。

もう20年以上この仕事をやって毎年受験生を担当していますが、自分のクラスの子どもたちが「第1希望に全員合格」になったことは、たった一度しかありません。

中学受験はもちろん、高校受験も「浪人」という選択肢は、たかが勤めている塾にはないので、全員がどこかの学校に進学することになります。

中学受験は「地元の公立中学校」という「行き先」が全員に確保されていますが、高校受験はどこかの学校に合格しなければ行き先がなくなってしまうので、全員が第1希望に進学というケースは非常にまれです。

まずはともあれ一段落。気持ちを切り替えて、すでに始まっている次年度の戦いに身を投じてまいります。

新しい子どもたちとの出会い。ワクワクします!

 

入試応援 事情

たかです。

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入試シーズンたけなわです。

有名中学校で特に多く見られる、「入試応援」

保護者が自分の子どもを応援するのではなく、塾のセンセーたちが担当する生徒を応援します。

昔はなかったこのシステム。いつごろからでしょう?

単なる応援ではなく、学校の正門付近に各塾が陣取って、おそろいの塾名の入ったコートを来て、気勢をあげる。

もはや、単なる応援を通り越して、「塾同士のアピール合戦」「保護者へのアピール合戦」と化しています。

誰のための入試なのか??

 

かく言うたかも、明日は朝からコートを着て応援に行くんですけどね・・・汗;

 

入試スタート!

たかです

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担当している小6・中3の生徒たちの入試が1/10からスタートしました。

国公立中学校⇒私立中高一貫中学校⇒公立中高一貫中学校⇒高専⇒私立高校⇒公立高校の順に3/19まで断続的に続きます。

1人でも多くの生徒が希望の学校に進学できるように、全力を尽くしたいと思います。

そのためには自らの体調管理は必須です。どちらかというと他人からもらうことの多い風邪・インフル。うがい&手洗いは必ずです。

 

公立中高一貫中学校がなぜ赤文字なのか?

理由は「競争倍率」です。今日、教育委員会から発表があり今年は約4倍とのこと。

4人に1人しか合格できない入試。しかも小6生がそれに挑戦します。

公立の学校のため、入試の合否判定は当日の得点だけではありません。

また、試験も「適性検査」という記述型の独特な入試が行われます。

「適性検査+作文+面接+調査書を総合的に判断して合否を決定する」

募集要項にはこのように書かれていますが、「総合的に」の部分が謎に満ち溢れています。この「謎解き」を毎年、各塾がしのぎを削って行っています。

謎につつまれていた部分が「得点開示制度」によって、少しだけ明らかになってきたからです。

この「謎解き」のアプローチ方法については、入試が終わったらゆっくり書きたいと思います。

まずは受験生の健闘を祈って・・・。

 

 

正月特訓

たかです。

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あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

さて、お正月ですが・・・われわれ塾業界はゆっくりお酒飲んでTV見て・・・というわけにはいきません。たか&みゆは、年内は29日まで仕事。12/30・31とお休みをいただいて、1/1・2は小6、中3生を対象に「正月特訓」に出勤しました。

1/1

朝8:30~夜20:30え 特訓参加者170人をスタッフ8人で運営します。

記述型のテストをやってその日に採点し結果を出し、翌日に発表します。

事前に告知しておいた「特別授業」を受講希望制で実施。

生徒の拘束時間は10:00~17:00なのですが、アッという間に過ぎていきます。

正月特訓はある意味「お祭り的なイベント」なので生徒も先生も楽しんで参加しており、時間も中身も充実していて終わるのが早く感じられます。

 

一方の冬期講習はとてもハードです。部署や人によって勤務時間や授業時間に差が大きくあります。たかの場合は8:30出勤~20:00終了で授業時間は9時間!

最も忙しい人は8:30出勤~22:30終了で、授業時間はなんと!11時間!

これ、はっきり言って、「いつ倒れてもおかしくないレベル」です。

慢性的な人手不足のため、授業はできる先生に集まってきます。

前述の11時間の人も、たかもそうですが、「文系理系にまたがれる人」と「受験生を受け持っている人」は必然的に授業時間が長くなります。

「働くために生きている」ことが実感できるレベルの労働環境です。

 

でも、あと少し。あと少しです。

できる限りのことを精一杯やって、受験生を送り出したい。

悔いの残らない状態で送り出せば、あとは天命を待つのみです。

ガンバレ、受験生。

この頃になると、常時ハイテンションで授業が進んでいきます(笑

 

 

 

冬期講習 突入!

たかです。

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冬期講習、突入です!

たかもみゆも毎日ギリギリの状態でなんとか生きてます。(笑

 

たかの1日はこんな感じ

7:00 起床

たかが現在勤務している教室は住んでいる市のとなりの市にあるため、通勤に時間がかかります。特に平日は「朝のラッシュ」の時間帯なので45分ぐらいかかります。

授業は9:30開始なのですが、いろいろあって7:30には自宅を出ます。

7:30 自宅出発

とちゅうで朝食を済ませます。いつも「すき家」の「朝定食」390円。

ついでにLAMUに立ち寄っておやつの菓子パンとドリンクをゲット

8:45 校舎に到着

校舎に着いたら、その日の授業の準備をします。授業で使うプリントを印刷して、授業の最初に何を話すかを決めます。一番最初に話すことだけを決めて、あとはなりゆき任せです。

授業は、小6→中3→中1の3つを受け持っています。

9:30~12:30 小6授業

受検を1/26ー27に控えているクラスです。毎日3時間みっちりと最後の仕上げをします。

12:30~13:00 昼食

なんと食事休憩は30分しかありません。毎日とりあえず「かきこむ」状態です

13:00~17:30 中3授業

受験を1/31~2/1に控えているクラスです。4時間半もあるのは、1.5時間×3コマで、英数国を勉強するからです。たかは国&数の担当です。成績下位のクラスは、思うように仕上がっておらず、この冬が勝負です。

17:30~18:30 休憩

休憩といっても、、翌日の授業の準備や、正月特訓の準備や、生徒からの質問対応などで、ほぼつぶれてしまいます。

18:30~20:00 中1授業

数学を担当しています。授業よりも「しつけ」に時間のかかるクラスで一番大変です。やんちゃな男子を抑えて授業を進行させることに注力しなくてはいけません。成績も今一つなので大変です。

21:00 帰宅

もうヘロヘロです。風呂に入って、1杯飲んだら・・・夢の中です(笑

 

50代の身体にはこたえます。>< 

人に迷惑をかけないように、しなくては。。。

 

 

 

 

 

手応え

たかです。

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いよいよです。

最初の入試まで、残りあと40日。

毎年感じる「手応え」。

担当しているひとりひとりの生徒と向き合いながら、

「おー、これができるようになったか」

よし!この子はいけそうだ!

「うーん。まだここでつまずくのか・・・。」

このままではいかんぞ><

一喜一憂の日々です。

 

今日は残念ながら悪い方のアンテナが反応してしまいました。

中3の女子。数学の大問1の計算問題で失点が多すぎる・・・><

入試は一部の生徒を除き「高得点を狙う」テストではありません。

私立の場合、専願ならば55%~60%がボーダーライン

併願ならば65%~70%がボーダーラインです。

そして、どの科目も後半のラスボス問題はそうやすやすと得点させてはくれないつくりになっています。したがって、大問1~2のいわゆる「雑魚キャラ問題」ゾーンをいかにミスなく通過できるか、に合否はかかっている、と言っても過言ではありません。

 

今日の中3数学の授業で「雑魚キャラ問題演習」をさせたのですが、ミスのオンパレードでした。授業の前から漠然と不安は感じていたのですが、見事に的中してしまいました。明日から立て直さなくてはいけません。何としても間に合わせなくては!