教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

うれしかったこと

たかです

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今日はうれしいことがありました。

懇談の日時調整をするために、今年初めて担当することになった、小6のある生徒の自宅に電話して自分の名前と担当であることを告げたところ、お母さんから「先生、お久しぶりです。ずいぶんご無沙汰しております」と言われました。

 

全く予想してなかった反応だったため、つい「???」となってしまいました。

お母さんも人違いだと思ったのか、「あ、いえ、すみません。」

手がかりはその生徒の名字だけ。・・・一人だけ、かすかに記憶の彼方に思い当たる生徒がいました。

たか「ひょっとして、○○さんの弟さんですか?」

母「そうです。先生!」

たか「!!!(絶句)」

 

縁とは本当に不思議なものです。

今年大学生になったお姉ちゃんが小6だった時に、たかが担当していたのです。

お姉ちゃんは、当時5~6倍だった難関を突破して見事合格したのです。

したがって6~7年ぶり、ということになります。

実は、昨年末にたかが中3生の特訓の授業に行っていたとき、偶然自習に来ていたお姉ちゃんに会っているんです。恥ずかしながら、たかは気づかなくて、お姉ちゃんから声をかけてくれました。女子は特にそうですが、小学生の頃の面影が高校生になっても残っている子と、全くちがう変貌を遂げる子に分かれるんです(笑)お姉ちゃんは、たかの記憶の中の面影が少し残っていました。

 

懇談でお母さんに会えるのが楽しみですが、

期待に応えて受験で結果を出さなくては、と気持ちの引き締まる思いです。

センセーやっててよかったなぁ・・・と思える瞬間です。

新学期スタート②

たかです

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新学期が始まりました。今日は塾における「新学期あるある」をご紹介します。

①担当の先生が変わった~ !(^^)! or (>_<)

学校と同じように、塾も新学期になると担当の先生が変わることが比較的多くあります。特に大規模校でスタッフが大勢いる教室は学年が変わると担当の先生が変わります。またスタッフの異動があった場合も当然、担当の先生は変わります。

で、よくあるのが「以前の先生の方がよかった」です。

たとえ、どんなベテランの実力派講師であっても、たいていこうなります。

理由は簡単! 人間は慣れている方がいろいろと楽だからです。

先生が変わると、子どもたちはいろんなことを考えるようです。

・宿題多いかな?

・厳しい先生だったらどうしよう?

・説明の分かりやすい先生だったらいいなあ。

・怒られたらこわいかな?

たかは(自分で言うのもなんですが)超強面です。昨年担当した6年生には「岩」というあだなをつけられました(笑)

卒業していく女子によく言われるのが、「最初の授業のとき、ヤバいと思った」です。

中には、お気に入りの先生を追っかけて「転校」する生徒もいたりします。

けれど・・・生徒は2つの目(=1人の先生)で見るより、多くの目で見た方が、必ず伸びます。多面的に見て多面的に評価してあげることが、生徒を伸ばす何よりの方法だと、たかは思います。

②クラスが下がった

受験コースでは、ほとんどの学年で「習熟度別クラス編成」となっています。そして新学期のクラスは前年度の模試や春期講習のテスト成績を考慮して決定されるため、ついていけなくなって、コースやクラスを変更する、ということがあります。

この場合「本人」「保護者」「塾の担当」の3者で十分にコンセンサスが取れていればいいのですが、そうでない場合はほぼ100%「クレーム」に発展します。そして、最悪の結果は「クラスが下がるなら塾をやめます」となります。

これは何年経験しても油断すると比較的起こりやすい「あるある」です。実はたかも今年1件ありました。せっかくの新学期、気持ちよくスタートさせてあげなくてはいけません。反省><

③○○君、○○さんがイヤ><

新学期の授業は、もともと前年から通っていて持ち上がった生徒に、春休みから参加して新規入塾した生徒が1つのクラスに合流します。

そうすると新規入塾した生徒は、微妙な「アウェー感」を感じることになります。

特に拠点校は複数の小学校・中学校から生徒が塾に通ってくることになりますので、「塾だけの友だち」というのができます。一方で群れないで「一匹狼」的なスタンスの生徒もいます。人と接するときの「距離感」は人それぞれなため、どうしても新学期のスタートはその調整がうまくできない子が必ずいます。ただ、不思議なことにGW連休を過ぎれば自然と解消されクラスの一体感のようなものが生まれます。そして受験生のクラスは、この「一体感」がクラスを引っ張っていく原動力になることが多々ありますので、われわれは注意深く、よい方向に向かって進んでいくように気を配らなければいけません。

 

4月は生徒も先生も大変です(汗;

 

 

 

 

新学期スタート①

たかです

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4/8(月)から新学期が始まりました。

去年、四国から近畿へ異動となりましたが、今年も同じ県内で別の教室に異動となりました。

今年は中学生も高校生も外れて、小学生オンリーとなります。体力的には少し楽になりますが、いろいろと会社側も気を使ってくれたようで・・・汗;

新しい校舎は県の拠点校で、小学校入試(いわゆる、お受験)~私立・県立中高一貫入試までさまざまなコースを設置した大規模校です。

昔から保護者の方によく言われるのですが、チェーン展開している大手の塾のイメージなのだと思うのですが、拠点校舎には優秀な先生が集まっていて、地域の校舎には「それなり」の先生しかいないと思われているようで、お世話になった保護者に異動の話を前日にお伝えすると「残念です。いい先生は呼ばれるんですよね~」と3人の方に言われました。実態は全然違うんですけどね(笑)

 

一方のみゆはというと去年と同じ校舎なのですが、新人が配属されたこともあり、この業界では奇跡とも言える「土・日が休み」になりました。とはいえ、模試やイベントなどで休日出勤になってしまうんですけどね。

 

さて、今年からはご存知のとおり法律が改正され、有給消化が義務付けられることになりました。塾業界は授業の曜日が年間で固定されるため、システム上有給が取りづらい仕組みになっています。「有給を取る=代講が必要=他人に迷惑をかける」という図式になっているので、よっぽどのこと(=慶弔ごと)以外はほとんど有給は使いません。

とはいえ、法律で定められた以上、「なんとかしないと」いけないわけで。。。

さあ、どうなることやら・・・。です。

 

 

 

 

 

入試あれこれ

たかです。

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入試には「変革期」というものがあります。

教育課程や指導要領の変更に伴う移行措置期間を経て出題形式や内容が大きく変わっていきます。

中学入試でいえば、現在は小学校における英語の教科化の移行措置期間になっています。したがって今後、中学入試に英語の試験が登場する可能性や、通知表に英語が正式に1つの教科として加わる可能性があります。

現に、たかが勤務する市内にある県立中高一貫中学校の今年の面接の発問の中に「英語で自己紹介をしてください」というものがあり塾関係者や保護者の間で話題になりました。

また、ご存知の方も多いと思いますが、大学入試では現行のセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」がいよいよ2020年から実施されます。本番実施を前に「プレテスト」が高校2・3年生を対象に行われ、大学入試センターが想定した平均点と実際の平均点との間に大きな乖離があったことも、塾関係者の間で話題になりました。

たかも国語のプレテストの問題を見てみましたが、第1印象は「県立中高一貫校がやっている適性検査入試とパターンがよく似ているなぁ」でした。

県立中高一貫校の適性検査入試は「記述式」となっていて、答えを求める途中の過程を重視する配点・採点基準が設けられています。

たかが思うには、小学生の時に適性検査入試に備えて受験勉強をすることは、将来の大学入学共通テストに備えた土台作りにピッタリではないかということです。

適性検査入試の問題は非常によく練られていて、知識だけでなく、判断力・思考力・表現力の3つをバランスよく身につけていないと高得点は狙えません。このバランス感覚を小学生時代に訓練しておくことによって、大学入試の際におおいに役立つことになります。受験する・しないにかかわらず、小学生時代に適性検査の勉強をしておくことをお勧めします。

 

 




 

シーズン終了

たかです

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約2か月ぶりの投稿です。

長かった受験シーズンがようやく終わりました。

毎年のことですが、結果は悲喜こもごも。子どもたちとともに喜んだり涙したり。

自分のした仕事の結果が、合格・不合格という形できちんと評価される。

やはり、それが自分にとってのこの仕事の醍醐味であると考えています。

もう20年以上この仕事をやって毎年受験生を担当していますが、自分のクラスの子どもたちが「第1希望に全員合格」になったことは、たった一度しかありません。

中学受験はもちろん、高校受験も「浪人」という選択肢は、たかが勤めている塾にはないので、全員がどこかの学校に進学することになります。

中学受験は「地元の公立中学校」という「行き先」が全員に確保されていますが、高校受験はどこかの学校に合格しなければ行き先がなくなってしまうので、全員が第1希望に進学というケースは非常にまれです。

まずはともあれ一段落。気持ちを切り替えて、すでに始まっている次年度の戦いに身を投じてまいります。

新しい子どもたちとの出会い。ワクワクします!

 

入試応援 事情

たかです。

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入試シーズンたけなわです。

有名中学校で特に多く見られる、「入試応援」

保護者が自分の子どもを応援するのではなく、塾のセンセーたちが担当する生徒を応援します。

昔はなかったこのシステム。いつごろからでしょう?

単なる応援ではなく、学校の正門付近に各塾が陣取って、おそろいの塾名の入ったコートを来て、気勢をあげる。

もはや、単なる応援を通り越して、「塾同士のアピール合戦」「保護者へのアピール合戦」と化しています。

誰のための入試なのか??

 

かく言うたかも、明日は朝からコートを着て応援に行くんですけどね・・・汗;

 

入試スタート!

たかです

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担当している小6・中3の生徒たちの入試が1/10からスタートしました。

国公立中学校⇒私立中高一貫中学校⇒公立中高一貫中学校⇒高専⇒私立高校⇒公立高校の順に3/19まで断続的に続きます。

1人でも多くの生徒が希望の学校に進学できるように、全力を尽くしたいと思います。

そのためには自らの体調管理は必須です。どちらかというと他人からもらうことの多い風邪・インフル。うがい&手洗いは必ずです。

 

公立中高一貫中学校がなぜ赤文字なのか?

理由は「競争倍率」です。今日、教育委員会から発表があり今年は約4倍とのこと。

4人に1人しか合格できない入試。しかも小6生がそれに挑戦します。

公立の学校のため、入試の合否判定は当日の得点だけではありません。

また、試験も「適性検査」という記述型の独特な入試が行われます。

「適性検査+作文+面接+調査書を総合的に判断して合否を決定する」

募集要項にはこのように書かれていますが、「総合的に」の部分が謎に満ち溢れています。この「謎解き」を毎年、各塾がしのぎを削って行っています。

謎につつまれていた部分が「得点開示制度」によって、少しだけ明らかになってきたからです。

この「謎解き」のアプローチ方法については、入試が終わったらゆっくり書きたいと思います。

まずは受験生の健闘を祈って・・・。