教育業界で仕事してきた夫婦のブログ
みゆ=理系 たか=文系
現場で感じたこと、常日頃考えていることを、
受験を目指す人とその保護者の方に向けて綴っていきます。

みゆたかONLINE 教育相談②

読者の方からご相談をいただきました。

【ご相談者プロフィール】

中1男子の保護者(母)

【ご相談内容】

息子が家で全く勉強せず、生活面もだらしなくいつもケンカになってしまい、もう疲れました。塾に通っているおかげでテストの点数だけは今のところ上位ですが、担任の先生からは生活面をいつも注意をされていて通知表の評価も低いです。この先点数も下がってくるのではないかと思うと心配です。父親に注意をしてもらってもあまり効果がありません。母親として息子にどう接すればいいですか?

【回答(たか)】

ご相談者の息子さんは、1つのことに集中するとお母さんが話しかけても返事をせず、食事も取らず風呂にも入らず、区切りがつくまで熱中してしまうとのこと。無理やり食事を取らせたり風呂に入らせたりするといつもケンカになってしまい、お母さんは疲れ果ててしまったということでした。また、学校でもテストの点数は良いものの、授業態度とか遅刻等の生活面での評価が低いそうです。

 

いますね~。うちの塾にもそっくりな生徒さんがいます。その子が何に熱中しているか?によって対応は変わってきますが、

①母親は子どもの「悪い面」しか見ていないことが多い。⇒その結果悪い面だけを見て注意や小言をグチグチと言ってしまう。

②父親も母親の情報から子どもを判断しているケースが多い。

③テストの点数が取れているということは、その子はどこかで努力をしている、もしくは最低限の勉強はきちんとしている可能性が高い。

ただ、みゆも書いていましたが、熱中の対象が「(終わりのないタイプの)ネトゲ」だと少し危険です。本とかマンガならそれほど心配はいらないと思います。

ただ、現行の公立高校の受験システムは「内申点(平常時の生活面を含む評価)」+「当日の学力検査の得点」で合否が決定される都道府県がほとんどですから、学校での評価があまりにも低い場合は上位の県立高校への進学はあきらめざるを得ないかもしれません。しかしながら、大学入試では学力1本で合否が決定されるケースが高校入試に比べるとはるかに多いので、「長い目」で見守ってあげる必要があります。

 

特に男子生徒のこの時期(中1~中2)は母親はある意味「我慢比べ」的な部分がたくさんあります。のど元まで出かかった「文句」を3回に1回は飲み込み、お子さんを信じてあげるようにしてください。